大人の科学 和時計 二挺天符式和時計 時刻合わせ、おもり位置調整 まとめ

○まずはデータ取得
1 国立天文台のサイトに行き、今日の日の出、日の入の時刻を調べる。
例 東京の2010年8月13日のデータ
東京の日の出 4時58分 
東京の日の入 18時34分 
2 夜明け、日暮れ時間を計算する
夜明け=日の出-35分 例 4時23分
日暮れ=日の入+35分 例 19時9分
3 昼の時間、夜の時間を計算する
昼の時間=日暮れー日の出 例 19時9分-4時23分=14時間46分
夜の時間=24時-昼の時間 例 24時-14時間46分=9時間14分
4 昼の1目盛り、夜の1目盛りの時間を計算する
昼の1目盛り=昼の時間/60 例 14時間46分/60=14.8分
夜の1目盛り=夜の時間/60 例 9時間14分/60=9.2分
○おもりの位置調整 昼
1 昼の目標値を計算する
昼の天符1往復の時間=昼の時間/21600
例 14時間46分/21600=約2.46秒
2 和時計を上下逆さまにしてぜんまいを開放する
3 三の輪を回して、昼の時間にする
4 三の輪を押さえながらぜんまいを回す
5 和時計を正常な位置に戻す
6 天符の50回(100回でも何回でもいい)の往復運動にかかる時間を測定する
7 おもりの位置を微調整して1の目標値に近づける
  6の計算値が、1の目標値より大きい場合、おもりを内側に移動する
  6の計算値が、1の目標値より小さい場合、おもりを外側に移動する
○おもりの位置調整 夜
1 夜の目標値を計算する
夜の天符1往復の時間=夜の時間/21600
例 9時間14分/21600=約1.54秒
2 和時計を上下逆さまにしてぜんまいを開放する
3 三の輪を回して、夜の時間にする
4 三の輪を押さえながらぜんまいを回す
5 和時計を正常な位置に戻す
6 天符の50回(100回でも何回でもいい)の往復運動にかかる時間を測定する
7 おもりの位置を微調整して1の目標値に近づける
  6の計算値が、1の目標値より大きい場合、おもりを内側に移動する
  6の計算値が、1の目標値より小さい場合、おもりを外側に移動する

○時刻合わせ
1 現在の時刻が何目盛りか計算する
昼の場合、(現在の時刻ー夜明け)/昼の1目盛りの時間
夜の場合、(現在の時刻ー日暮れ)/夜の1目盛りの時間 
例 (20時30分-19時9分)/9.2分=8.8 約8.8目盛り
2 1で計算した数字より大きい整数を選択する
例 約8.8目盛りなので10目盛りとする。9でもいいが10にした。
3 どの時間に該当するか計算する
昼の場合、1目盛りの時間x6で設定した目盛り+夜明け
夜の場合、1目盛りの時間x6で設定した目盛り+日暮れ
例 9.2分x10目盛り+19時9分=21時41分
4 目標の時間の前に時計を上下逆さまにしてぜんまいを開放する
5 三の輪をさらに回して、昼または夜を合わせつつ、7の目盛りに合わせる
6 三の輪を指で押さえながら、ぜんまいを巻く
7 合わせる時刻になったら、元の位置に戻す
○まとめ
こんなところでしょうか。
○おもりの位置の日々の微調整
毎日、時計をひっくり返すことなく調整する方法が重要。これについては今後の課題。