予告されていたペリー来航と幕末情報戦争 読了
読了。
ペリー来航が予告されていたのは1996年のNHKの”堂々日本史 ペリー来航、幕府は知っていた”あたりから知られるようになった新しい事実のようです。今放送されている龍馬伝では幕府は知っていたこととして描かれている。
年表にしてみた。
1852年5月 長崎のオランダ商館長にヤン・ヘンドリック・ドンケル=クルチウスが任命される
1852年6月 ドンケル=クルチウス、長崎に着任
1852年6月5日 風説書、別段風説書を長崎奉行所に提出
1852年6月10日 ドンケル=クルチウス、伺書を提出
1852年6月中旬 老中首座阿部正弘のもとに伺書届く
1852年7月2日 薩摩の届書に登場
1852年8月9日 東インド総督書簡を長崎奉行所に提出
1852年9月21日頃 日蘭通商条約草案を長崎奉行所に提出?
1852年9月21日 宇和島藩の伊達宗城が越前福井藩主松平慶永に宛てた手紙に登場
1852年10月22日 阿部正弘は島津斉彬にペリー来航予告情報を伝える
1852年11月26日 阿部正弘は福岡藩主黒田斉溥、佐賀藩主鍋島斉正、薩摩藩主島津斉彬に伝達
1852年秋 浦賀奉行所でアメリカの軍艦が来ることが噂になっていた
1852年12月頃 風説書が浦賀奉行所に伝達された
この情報をもとに佐久間象山、吉田松陰らに伝わる
1852年年末頃 福岡藩主黒田斉溥は建白書を幕府に提出
1853年6月3日 黒船が浦賀に来航
1853年6月9日 久里浜にて国書受領の儀式
1853年6月12日 黒船、浦賀を出港
- 作者: 岩下哲典
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